ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法 南新宿クリニックアレルギー専門サイト

日本人の半分はアレルギー性鼻炎!

 アレルギー性鼻炎は、日本では今や2人に1人が罹患している病気と言われています(鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版,日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会)。アレルギー性鼻炎の低年齢化も進み、年々罹患率は上昇しており、中でも多いのがダニアレルギー性鼻炎です。居住環境の変化や新型コロナウイルス感染症の流行以降、自宅で過ごす時間が増えている影響で今後も罹患率のさらなる上昇が見込まれます。

 ダニアレルギー性鼻炎の治療は主に、症状を抑える抗アレルギー薬の服用と根治を目指す舌下免疫療法があります。このページでは舌下免疫療法について説明していきます。

ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法って?

 スギ花粉の舌下免疫療法と同様にダニが原因のアレルギー性鼻炎の症状の改善が期待できる治療方法です。毎日少量ずつアレルゲンを服用して体を慣らしていくことで過剰な免疫反応を起きないようにしていきます。治療期間が3年以上かかりますが、服用から半年程度で効果を実感されることもあります。

舌下免疫療法を始めるには?

 当院でのダニ舌下免疫療法は

 ・5歳~65歳の方でダニに対するアレルギー反応があり、鼻炎症状(くしゃみや鼻水、鼻づまり)がある方

 1ヶ月に1回は定期的に通院が可能な方

 (小児の場合)お子様自身が治療したいという意志があり、ご家族の協力が得られる方

(親子一緒に治療を継続されている方もいらっしゃいます。)

 を対象に行っています。

 アレルギー反応の有無は診察を受けていただき、採血検査を行いますので、まずはご相談ください。

舌下免疫薬の服用について

 1日1回薬を舌の裏に置いて保持するように服用して、治療していきます。

スギ舌下免疫療法との併用治療について

 アレルギー性鼻炎でお悩みの方で、スギ花粉とダニの両方にアレルギー反応が見られることも少なくありません。それぞれ原因が異なるため、別々の薬を服用することが必要ですが、一度に開始すると副作用の影響が大きくなるリスクがあります。2019年にスギ花粉とダニの舌下免疫療法の併用の安全性が確認されたため、当院では、スギ花粉症とダニアレルギーの併用治療を実施しています。

 併用治療を行う場合には、当院ではスギ花粉症の治療から開始をおすすめしています。その方が副作用が出づらいと言われているからです。スギ花粉症の舌下免疫療法開始2~3か月後に副作用などが無い、定期的に服用できているなどの安定的な服用ができていることを確認し、治療を開始します。併用する場合は朝にスギ花粉舌下錠、夕方にダニ舌下錠を投与するといった形で時間をずらして、1日2回に分けて投与して頂く形になります。

ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法の副作用と服用上の注意

 服用後に下記のような副作用が出る場合があります。

 口の中の浮腫、かゆみ、不快感

 ・のどの刺激感、不快感

 耳のかゆみ

 アナフィラキシーショック

身体が温まったり血流がよくなったりすると、副作用が出やすくなるため服用前後の2時間は以下の行動をしないように注意してください。

 お風呂に入らない

 激しい運動をしない

 お子さまが服用する場合、必ず保護者がいるところで内服してください。また舌下免疫療法は毎日習慣的に服用することが大切ですので、朝起きて歯磨きをした後など、容態が急変した場合に対応でき、ルーティン化しやすい時間に服用することが継続のコツです。

万が一、息苦しさや意識の混濁が見られた場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。

舌下免疫療法で期待できる効果

舌下免疫療法を続けることで、

 くしゃみや鼻水、鼻づまりの解消

 アレルギー薬の減量

 集中力の向上

 睡眠の質の改善

 などの効果が期待できます。

ダニアレルギー性鼻炎は日頃の対策が大事!

 ダニアレルギー性鼻炎は家の中に多く存在するダニの死骸やフンが粉塵となって、吸い込むことが原因で症状が現れます。ダニはほこりや髪の毛などを好んで食べるので、普段からこまめに掃除をしてほこりなどを溜めないようにして、清潔な環境を作ることが大切です。

自宅のカーペットやソファ、ベッド、布団などダニが潜んでいそうな場所は特に注意して、掃除機をかけたり、天日干しをして対策をしましょう。

こんな方におススメ!

 長い治療期間のため根気のいる治療ですが、根本から症状を解消していくので、以下のようなお悩みを抱える方にもおすすめです。

1年中鼻づまりがひどく、口呼吸をしている

鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を少しでも改善したい

アレルギーの薬を飲むと眠くなる

編著
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医 木村暁弘
日本アレルギー学会 アレルギー専門医 木村絢子